有観客とオンラインを同時にやる公演は、いまや珍しくありません。ただ、会場を探す段階で「配信できますか」と聞いても、返ってくる答えが曖昧なことが多いはずです。

配信の可否を決めるのは、実際には次の4つだけです。

  1. 回線(速度は出るか、有線は使えるか)
  2. 電源(機材を挿せるか)
  3. 機材(会場にあるのか、持ち込むのか)
  4. 音声の取り出し方(卓からどう受けるか)

この記事では、渋谷・宇田川町の TOKIO TOKYO(B1F・180名) の実数を出します。結論から言うと、配信機材の常設はありません。一式持ち込みが前提の会場です。 そのうえで、持ち込む側が事前に知りたい条件を開示します。

配信機材(カメラ・スイッチャー・配信卓)なし・持ち込み
有線LAN2口(照明卓横の壁)
Wi-Fi 実測下り297.7Mbps/上り38.2Mbps(来場者用)
電源電灯主幹100A(単相3線)
照明のフリッカーなし(全灯LED・実写検証済)

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配信機材は常設していません

カメラ、スイッチャー、配信用PC、キャプチャ、エンコーダーはいずれも常設していません。 配信を行う場合は一式を持ち込んでいただきます。

これは弱点として書いていますが、実務上はそこまで問題になりません。配信を伴う公演では、運営側がすでに使い慣れた機材とオペレーターを抱えているケースがほとんどだからです。会場設備を使う場合、当日の操作方法を覚え直すコストが発生します。

一方で「手ぶらで行けば配信できる会場」を探している場合、当会場は合いません。その点は先に申し上げておきます。

回線:有線2口・実測値を公開しています

配信で最も重要なのは上り(アップロード)速度です。当会場の実測値です。

下り上り
Wi-Fi(来場者用)297.7Mbps38.2Mbps
Wi-Fi(スタッフ用)75.1Mbps68.6Mbps

有線LANは2口あり、照明卓の横の壁に出ています。

一般的なライブ配信で必要な上り帯域は、1080p/60fpsで6〜9Mbps程度、余裕を見ても15Mbps前後です。上記の数値であれば、単一配信で不足することはありません。 マルチカメラを複数プラットフォームへ同時配信する構成でも、有線を使えば実用範囲です。

ただし2点、注意があります。

Wi-Fiは来場者と共有します。 満員時は来場者の端末が同じ回線を使うため、実測値どおりの速度が出るとは限りません。配信は有線での接続を強くおすすめします。

有線は2口です。 配信PCとバックアップ回線、あるいは配信PCとスイッチャーで埋まります。それ以上必要な場合はスイッチングハブをご持参ください。

位置:オペレーション卓は照明卓の横

有線LANの口が照明卓横にあるため、配信オペレーションの拠点は必然的にその周辺になります。

フロアは横7,830mm × 奥行6,300mm。卓周りにスペースを取ると、そのぶん来場者の収容が減ります。カメラポジションを何箇所取るか、卓を何台置くかによって、入る人数が変わります。想定する構成を事前に共有いただければ、実際に何名入るかをお出しします。

長いLANケーブルを引き回して別の位置に卓を置くことも可能ですが、動線を横切るため、来場者がいる状態では養生が必要です。

電源

電灯主幹100A(単相3線式・AC100/200V) です。

配信機材(PC、スイッチャー、モニター、カメラ数台)の消費電力であれば、常設の音響・照明と併用しても余裕があります。大型のLED照明を追加で持ち込むような構成の場合のみ、事前にご相談ください。

延長ケーブル・電源タップの予備がありません。 持ち込み機材の分は、電源ケーブル・信号ケーブルとも必ずご持参ください。ここが当日いちばん足りなくなる部分です。

映像で有利な点

照明にフリッカーが出ません。 全灯LEDで、実際にカメラを回して検証済みです。シャッタースピードを上げても画面に縞が出ないため、カメラ設定を照明に合わせて妥協する必要がありません。

完全暗転が可能です。 地下1階で窓がないため、外光の影響を受けません。時間帯を問わず同じ画が作れます。
※完全暗転をご希望の場合、一部準備が必要な場合がございますので、事前にご相談ください。

照明のオペレーターは会場費に含まれます。配信映えする色や明るさの要望があれば、事前にイメージと音源をお送りいただければ当日仕込みます。

ステージ上の天井高は2,100〜2,200mm(照明機材まで)と低めです。俯瞰の画や、高い位置からの引きは作れません。フロア側は約2,650mmあり、フロアから引きで撮る構図が最も作りやすい画になります。

音声の取り出し

PA卓から XLR のL/R 2回線を引き延ばします。 これを配信卓に接続すれば、そのまま配信用の音声が取れます。

配信側で用意していただくのは、XLR入力を受けられる機器です。ミキサー、オーディオインターフェース、XLR入力付きのスイッチャーなど、いずれでも構いません。配信卓側の入力がXLRでない場合は、変換ケーブルをご持参ください。

会場のミキサーで整えた音がそのまま届くため、カメラの内蔵マイクで拾う構成と比べて音質は大きく変わります。配信を行う公演では、こちらを使うことをおすすめします。

なお、L/Rの2回線はステレオのライン出力です。客席の歓声などアンビエンスを別に入れたい場合は、都度ご相談ください。 構成によって対応できる場合があります。

事前に決めておくこと

配信を伴う公演では、以下を予約時にお知らせください。

  • 配信を行うこと(録音・録画・配信は事前の承認が必要です)
  • 持ち込む機材の内容と消費電力の目安
  • カメラの台数と設置位置
  • 卓を置く位置
  • 有線LANの使用有無

搬入経路の最小寸法は幅80cm・高さ200cmです。ラックに組んだ機材を持ち込む場合はご確認ください。会場内に機材溜めのスペースがないため、空ケースは楽屋に置くか車へ戻していただきます。

料金

配信を行う場合も、会場費は変わりません。

区分利用時間総額(税込)
平日(月〜木)12:00〜22:00238,700円
金曜・祝前日12:00〜22:00271,700円
土日祝12:00〜22:00359,700円

利用時間は搬入から搬出まで、配信機材のセッティングとバラシも含みます。 配信のリハーサルや疎通確認に時間が必要な場合は、その分を見込んでタイムテーブルを組んでください。

含まれるもの・含まれないものの全項目は渋谷のライブハウスを貸し切る費用|180キャパの総額を全公開に記載しています。

よくある質問

Q. 配信機材は借りられますか カメラ・スイッチャー・配信用PCの常設はありません。一式お持ち込みいただきます。

Q. 有線LANは使えますか 使えます。照明卓の横の壁に2口あります。それ以上必要な場合はスイッチングハブをご持参ください。

Q. 回線速度はどのくらいですか Wi-Fi(来場者用)で下り297.7Mbps/上り38.2Mbps、スタッフ用で下り75.1Mbps/上り68.6Mbpsです。配信は有線接続を推奨しています。

Q. Wi-Fiで配信できますか 技術的には可能ですが、来場者と回線を共有するため、満員時は速度が落ちます。有線をおすすめします。

Q. 電源は足りますか 電灯主幹100Aです。配信機材の規模であれば問題ありません。大型照明を追加で持ち込む場合のみご相談ください。

Q. 照明でフリッカーは出ませんか 出ません。全灯LEDで、実写での検証を済ませています。

Q. 卓はどこに置けますか 有線LANの位置の都合上、照明卓の周辺が基本です。別の位置に置く場合はケーブルの引き回しと養生が必要です。

Q. 配信の音声はどうやって取りますか

PA卓からXLRのL/R2回線を引き延ばしますので、配信卓に接続してください。歓声などアンビエンスを別途入れたい場合は、事前にご相談ください。

Q. 配信をする場合、事前に伝えることはありますか 録音・録画・配信は事前の承認が必要です。機材構成とカメラ位置をあわせてお知らせください。

Q. 見積は無料ですか 無料です。日程・配信の有無・想定人数をお知らせいただければ、総額でお出しします。

お問い合わせ

日程・配信の構成・持ち込み機材をお知らせいただければ、回線や電源の可否を含めて回答します。下見の際に実際に回線速度を計測していただいても構いません。

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