
2024年のQoodowは自主企画『また出会いましょう』のスタートをはじめ、ライブに中軸を据えて活動を進めてきた。各地を巡る中で大きくなっていった「もっと他の場所も見てみたい」という芽は、「身近なものを扱うようになってきている」と話した楽曲制作やバンドを続けていくための決心として、花を咲かそうとしているだろう。
今回TOKIO TOKYO Knowledge Shareでは、3月20日(木)に乙女絵画、えんぷていと共演する『ONE WEEK WONDER'25』の開催に先駆けて、福田稜大(Vo,Gt)と藤岡拓未(Gt)、上河直柔(Ba)の3人に2度目のインタビューを実施。正面から現状と相対した先に問われた成長。Qoodowは少しづつ変わり始めている。
違う方向に向かおうというよりは、まだ何かをずっと探している(福田)
ーー2024年9月の『LOOSE PLAY FESTIVAL』に際して実施させていただいたインタビュ-では『水槽から』からについてお話いただいたので、今日は2024年の振り返りと2025年の展望を伺えたらと思っています。2024年のQoodowは『FUJI ROCK FESTIVAL '24』をはじめとする大きなステージに出演したり、自主企画『また出会いましょう』を始動させたりと、ライブを中心に動いていた印象があって。改めて、2024年の活動を振り返って、皆さんはどのような1年だったと受け止めていらっしゃいますか。
**福田稜大(Vo,Gt):**まず、楽しかったですよ。で、言っていただいたように2023年から2024年はライブの本数が多くて。『フジロック』もそうですし、各地へ遠征に行けた1年だと思うんですね。もちろん、決して狙ったものではないですけど、結果的に沢山の場所で演奏できたことは良かったかなと。
**藤岡拓未(Gt):**制作の話をすると、2024年は自由なペースで活動できたというか、じっくりと時間をかけて取り組むことができた年だったんです。これまでは時間がない中で制作を進めていたこともあったけれど、今はスタジオで「こうしたら良いんじゃないか」と言い合いながら向かい合うことができている。曲作りの方法自体を模索できたことは大きかったですね。
――1年を費やしてゆっくりと制作に臨んだ背景には、このタイミングでこれまでの手法を見直したい感覚があった?
**藤岡:**やり方を変えたかったのかな。『水槽から』を作ったメンバーは今のメンバーと違うから、せっかく4人で新しい音源を作るのであれば、今の僕らに合った良い方法を見つけたいなって。
――そして、2024年10月に自主企画『また出会いましょう』がスタートしました。今おっしゃっていただいた4人にとってのやり方を見つけるようなイベントだと思うのですが、どのような思いで企画を動かし始めたのでしょう。
**福田:**前々からやりたい気持ちはありましたし、2024年が自由な1年だった分、この機会ならやりたかったことを実現できるんじゃないかと思ったんです。
**藤岡:**そうだね。それこそ、色んなライブに出演させていただく中で、何度も共演するバンドや仲良いバンドが生まれてきたので、自分たちにとってもお客さん的にも新しいイベントを作ってみたかったんじゃないかな。

――数々のライブに出演する中で、ある種Qoodowの位置づく場所が見え始めたからこそ、それ以外のこともやってみようと思ったと。
**福田:**それは間違いなくありました。ホームができた感覚があったわけではなく、純粋によく一緒にやらせてもらうバンドができてきた中で、違う場所も見てみたい、みたいな。違う方向に向かおうというよりは、まだ何かをずっと探している感じなのかもしれないですけど。
――そういった迷いも混ざった企画に『また出会いましょう』というタイトルを掲げた理由は何だったのでしょうか。
**福田:**正直なところ、ギリギリまで企画名も決まっていなかったので、直感的に名付けたタイトルではあるんですよね。でも、イベントが終わってみて、一緒にやった人たち全員とまたやりたいと思っていますし、そういう意味では的を得たタイトルだった気がします。
**藤岡:**確かに、初回が終わった時、今言ってくれたような気持ちが凄く大きくて。勢いで付けた名前ではありますが、これで良かったなと。

目に見えない観念じゃなくて、実際に体験することで感じる思いの比率が大きくなっている(藤岡)
――2025年は2度目となる『また出会いましょう』の開催から始まり、制作も進められているとのことで、ガツガツ活動を進めていく1年になるとお見受けしています。1月からの活動も含め、今のQoodowはどのようなモードにあるとお考えですか。
**藤岡:**2024年にゆっくりと制作を進めてきた中で、何か一つまとまりのあるテーマを見つけていけたらなと考えています。
――「まとまりのあるテーマ」というのは?以前のインタビューでは、生きづらさや綺麗じゃないもの、整えられていないものに対する思いから楽曲が生まれているともお話いただきましたけど、その源泉に変化はあるんですかね。
**藤岡:**サウンドや構成とか、音楽のことで言えば、その源泉は変わらずです。ただ、歌詞や言葉に表れてくる要素は割と変わっている気がしていて。生きづらさをテーマに曲を作ろうという感じではないかも。
――詞における表現はどのように変わってきているとお考えですか***。***
**藤岡:**まだまだ模索中ではあるんですけど、観念的なものじゃなくてもっと具体的というか、特定の事物に対する言葉が多くなったと思うんです。というのも、感動することが減ってきた気がしていて。例えば、僕の家の周りは自然が多いんですが、散歩をしている中で木々を見た時にグッとくるものがある。目に見えない観念じゃなくて、実際に体験することで感じる思いの比率が大きくなっているんですよね、きっと。
――感動する機会が減少したというのは、概念的、抽象的なものに対して思いを馳せるのではなく、身近な事例や体験に影響を受けるようになったこと。つまり、感動のもとになる対象が変わったイメージ?
**藤岡:**その感覚で合っていると思います。『水槽から』を作っていた時は、遠くの国で起こっている戦争だったり、目に見えないものに対して胸を痛めていたんですよ。でも、今はその範囲が狭まってきて、身近なものを扱うようになってきたかな。
――そうやって目線を配れるレンジが狭まってきたことは、藤岡さんにとってネガティブな変化なんでしょうか。それとも、半径数メートルをより大切にしようとプラスに捉えているんですか。
**藤岡:**当初は曲を聴いたり、本を読んでいても心を打たれることが減ったから、ネガティブに感じていました。でも、今はそういうモードとして曲作りをしてみようと思えている。その変化自体を作曲に落とし込むことで、前向きに捉えられている感じですね。
――なるほど。上河さん、福田さんは、2025年に入ってからどのような変化が生まれてきました?
**上河直柔(Ba):**バンドの話とは少しズレるんですけど、イライラすることが減ってきた気がしていて。今までは些細なことを疑問に感じてしまうタイプだったんですけど、最近は「この人にもこの人なりの理由があるんやろな」と寛容になれたと思っています。ライブに関しては、これまでと変わらずですかね。2人は明るくなってきたと感じていますけど。
**福田:**へぇ、そうなんや。僕は「頑張ります」って気持ちは変わらずですが、覚悟のレベルが上がった気がするんですよ。というのも、2024年はさっきも言った通り、凄く楽しかったものの「これをやれた」という感覚があまりなくて。ここでマジでやらないと、フワッとしてしまうし、バンドを上手く続けられない気が何となくしている。純粋に年齢を重ねてもいるんで、目の色を変えてやっていかなきゃなと。
――上河さんからライブの話もいただきましたけれど、ライブに対する意識はどのように変わってきています?ここまでのお話で楽曲だったり、バンド自体に対する態度は変化してきていると感じているのですが。
**藤岡:**福田の話とも繋がるんですけど、「楽しくやろう」じゃなくて、やるからにはもっと基礎的な部分を突き詰めながら、ギアを上げたいと思うようになりました。僕らのライブはその場のテンションで変わっていく部分も多かったんですが、ある程度決めるところは決めても良いんじゃないかなと。これまでその場その場のひりつきを大事にしてきた分、最近はもっとどっしりと聴かせたい気持ちがありますね。
**福田:**歌の話で言うと、これまでは「誰よりも良い歌を歌うぞ」と思っていたのが「自分の歌をやろう」と思えるようになってきていて。良い意味で競争心が無くなってきました。
――自分の歌で良いと思えたキッカケは何だったのでしょう。
**福田:**上手く歌おうとしていた結果、毎回似通った歌い方になっていた気がするんですよ。あとは、単純に楽曲のレベルが上がってくるにつれて、これまでのやり方だとマッチしないんじゃないかとも思いましたし。今は毎回のライブで歌い方を少しづつ変えながら、1から歌の感覚を探し直していますね。
乙女絵画、えんぷていと共演。3月20日(木)開催『ONE WEEK WONDER'25』
――3月20日(木)に『ONE WEEK WONDER'25』が開催されます。Qoodowの皆さんには2024年9月の『LOOSE PLAY FESTIVAL』にもご出演いただいていますが(『LOOSE PLAY FESTIVAL』レポートはこちら)、TOKIO TOKYOにはどのようなイメージをお持ちですか。
**藤岡:**純粋に観に行きたいイベントが多い会場だなと思っていますね。
**福田;**そうね。やっぱりとにかく綺麗ですし。

――3月20日(木)開催の『ONE WEEK WONDER'25』は乙女絵画、えんぷていとの共演になります。2組に対する印象を教えてください。
**藤岡:**乙女絵画は『境界』をキッカケに企画にも呼ばせてもらったんですけど、ライブもアグレッシブで格好良いなと思っています。えんぷていはライブを観た時に、同世代のバンドの中でも凄く音が綺麗でびっくりしましたね。
**福田:**乙女絵画が初めて会った時から居心地が良くて、人的なところで近しい気がしていて。えんぷていに関しては、活動のやり方もですし、楽曲も作り込まれている印象があって凄いなと思っています。
――改めて、3月20日(木)『ONE WEEK WONDER'25』に向けた意気込みをお願いします。
**藤岡:**先ほどもお話した内容と重なるんですが、どっしりとしたライブをしたいです。
**上河:**クッキリしっかり丸ごと頑張ります!
取材・文=横堀つばさ
3月20日(木)開催『ONE WEEK WONDER'25』

出演:えんぷてい / Qoodow / 乙女絵画
OPEN 18:30 / START 19:00
ADV / DOOR ¥3,000 / ¥3,500 + 1D
チケットはこちら
TOKIO TOKYOでライブをしたいアーティストの方はこちらへ

TOKIO TOKYOでは多くのアーティストの方と出会い、ファンとの出会いを作る場を提供したいと考えています。
是非上記の画像から、多くのアーティスト様からのご連絡をお待ちしております。