TOKIO TOKYOが送る夏のスペシャルイベント『BONE WEEK WONDER』。the engyや小林私、FINLANDSが出演する『BONE WEEK WONDER'24』の開催を目前に控え、TOKIO TOKYOのブッキング担当”ニイムラ”にインタビューを行った。

これまでのBWWに込めた思いと今年のBWWにかける思いとは。本記事を読んで、ぜひBWWで夏の思い出を作ってほしい。

ニイムラ
大学在学中にイベント団体でのライブイベントの企画・開催を経験。大学卒業後は販売代理店にて物品販売業務に従事。2021年にTOKIO TOKYOを運営する"HYPE株式会社"に入社。3年間ブッキングチームの中心となり、TOKIO TOKYOからライブイベントを通して、音楽シーンの発信を行う。
X:@nimu102instagram:@niimura98

TOKIO TOKYOの夏の代名詞を目指して生まれた『BONE WEEK WONDER』

――『BONE WEEK WONDER』はTOKIO TOKYOで毎年開催されている夏限定のイベントです。もともとこのイベントはどのようなキッカケでスタートしたのでしょうか?

最初は「お盆の時季にライブハウスで充実した時間を作りたい」という思いからスタートしたので、「BONE」は「盆」とかかっていて。現在は『BONE WEEK WONDER』をTOKIO TOKYOの夏の代名詞にしたいと思っていますし、周年イベントの『ONE WEEK WONDER』と同様に特別感を演出できるものを目指しています。

――TOKIO TOKYOでは『LOOSE PLAY』や『【溶】-YOU-』など、多様なブッキングイベントが開催されています。他のイベントと『BONE WEEK WONDER』では、意識的にどのような部分が違っていますか?

各ファンの方に喜んでもらえるかつ、見たことがない非王道の組み合わせというのは、前回のインタビューと変わっていない点です。『BONE WEEK WONDER』の特徴として、初めてTOKIO TOKYOに来られる方が多い印象があって。イベントを通じてTOKIO TOKYOを知ってもらいたいと考えていますし、ライブハウスを好きになってもらうキッカケになればいいなと。

――これまでの『BONE WEEK WONDER』について振り返っていこうと思います。2022年はTHE 2と浪漫革命、上野皓平(The Songbards)と松本ユウ(リュックと添い寝ごはん)、宮崎一晴(クジラ夜の街)にご出演いただいています。『BONE WEEK WONDER』初開催となったTHE 2と浪漫革命のツーマンはどのようなイメージで作ったのでしょう。

この日は『BONE WEEK WONDER』の一歩目になるので、自分のイメージとして“夏のお祭り”感の強い2組をお呼びしました。バンドが持っている季節感のようなものも意識した上で開催できたと思います。

――2023年の『BONE WEEK WONDER』では4公演が開催されています。若手のバンドを中心にブッキングをされたかと思いますが、特に印象深いライブについて教えてください。

どれも印象深いのですが、8月21日は3組とも初出演のバンドだったので、来てくれたファンの方もTOKIO TOKYOに初めて来場してくださった方が多くて。『BONE WEEK WONDER』で目指していることが実現できた1日だったと思います。

8月23日はお目当ての数も半々かつ、それぞれのライブでそれぞれの盛り上がり方をしていたのを強く覚えています。ライブには固定の盛り上がり方があるわけではないし、活動歴が違う中で平等に楽しむことができる時間を生み出せるアーティストの方は格好いいと改めて感じた日でしたね。

――お目当ての数が均等になって、ホームとアウェイのようにならない点は大切にされていますよね。

『BONE WEEK WONDER』に限らず、アーティストの規模感は意識しています。でも、最近はSNSの数字やYouTubeの再生数だけで測れないなと。インターネット上の数字は多くないにもかかわらず、ライブには多くのお客さんが来るバンドもいるので、SNSだけで情報を集めているとブッカーとして衰退してくる危機感があって。日々色々な場所でライブを観て、現場の空気感を抑えていかなければと思っています。

――22日と23日は先輩バンドと後輩バンドのツーマンですが、縦の繋がりを意識することは多いですか?

繋がりは大切にしていますね。活動歴が長くなればなるほどお客さんも長くその音楽を好きなので、一緒に成長していくと思うんです。そうなると、そのアーティストを若いころに聴いて音楽活動を始めた若手のアーティストもいて。その2組のファンの方には必ずリンクする部分があると思いますし、新しい出会いにもなるのかなと。関係値が見えることで、特別感も生まれるような気がしています。

TOKIO TOKYOのファンに感謝を伝えるイベントに。『BONE WEEK WONDER’24』

――ここからは『BONE WEEK WONDER’24』について、お訊きしていきます。初日となる7月12日(金)はS.A.R.とthe engyが出演されます。

この2組の共演は、絶対に今年の『BONE WEEK WONDER’24』で見なくてはならない気がしていて。彼らの楽曲も金曜日っぽい印象がありましたし、お客さんも仕事を終わって来てくださる方が多いイメージなので、仕事を終えてお酒を飲みながらはしゃぐことができればいいなと思っています。

――今年の『BONE WEEK WONDER』でこの2組の対バンを見なくてはいけないと思ったのは、直感的な部分が大きい?

まずは直感的なところが大きかったです。でも、後から考えるとS.A.R.がTOKIO TOKYOでワンマンライブを開催したり、the engyがツアーを終えたりと両バンドとも確実に良い状態にあるんだろうなと。その状態の2組が「今ぶつかったらどうなるのか」というワクワク感と来年以降にはTOKIO TOKYOの規模感でこのツーマンはできないかもしれないと思って、決断しました。

――7月26日(金)の小林私とCLAN QUEENのツーマンは、過去にTOKIO TOKYOに出演してくださった2組の対バンになります。この日はどういったイメージで構成していったのでしょう。

もともとこの2組は親和性が高そうだなとは考えていました。前回小林私さんにご出演いただいた際にお話をさせていただいたら、すごく楽しみにしてくださって。自分が考えていたこととアーティストの思いが合致して、お客さんにも楽しんでもらえる。それぞれの需要にピタリと応えられた1日ですね。

――7月30日(火)にはFINLANDSとHwyl、the quiet room、7月31日(水)にはAwkmiuとchef’s、後日解禁のアーティストが登場されます。『BONE WEEK WONDER’24』の前半戦とは異なり、スリーマンでの開催になりますが?

私の中のスリーマンやフォーマンは、各アーティストが持っていない部分を補い合うというよりも、それぞれのバンドが共通して持っている部分が強く重なりあっているというイメージで。抽象的にはなってしまいますが、それが30日なら「日差しの強い夏」、31日なら「爽やかな夏」なんですよね。軸としてブレない2日間だと思います。

――今のお話を聞いて数学の「ベン図」を想像しました。各バンドの共通項―――ベン図でいうと中央にくる部分―――が大きければ大きいほどブレないイベントになるのかな。

まさしくそうですね。ツーマンとはまた違った考え方をしているなと。30日は歌詞やサウンドもストレートな3組にご出演いただくので、純粋にパワーをもらえるような日になると確信しています。

ーー31日の「爽やかな夏」というイメージはどこから来たものなんでしょう。

まずは各アーティストとも爽やかなイメージが強くて。その上で、楽曲を聴いたりライブを拝見した際に、3組とも変化のタイミングにあるような印象を受けたんです。その変化に対する予感のようなものが、爽快感を与えているのかも。

ーー先ほどのS.A.R.とthe engyの話や31日の3組の話も含め、「転換期にあるからご出演いただきたい」「今このタイミングで見て欲しい」というトレンド感を大切にされていると感じたのですが、いかがですか?

強く意識はしています。最近は関心があっても「このタイミングで呼ぶのは最適じゃないだろうな」と思うこともあって。例えば、半年ブッキングを遅らせれば、その期間で楽曲がより多くの人に届いて、沢山のお客さんに来てもらえるかもしれないですよね。それこそ、この間オープニングアクトで出演いただいたLET ME KNOWはかなり早い段階でオファーをしていたんですが、オファーから開催までに時間が空いたので当日は多くの方に来てもらうことができたんです。いち早くブッキングする意識以上に、そのアーティストにとって適切な時期をきちんと見極めて設定するのが大切になってくると考えていますね。

――『BONE WEEK WONDER’24』は今回お話いただいたイベントを含む全5本のイベントを予定していますが、今年はどのような企画を目指していますか?

ライブハウスに来てくれる方は大きく分けて2パターンだと考えていて。1つはあるアーティストのファンで、その演者の方を目当てにTOKIO TOKYOに来てくれる方。もう1つは、TOKIO TOKYOという場所を好きになってくれて、予定が空いたからふらっと遊びに来てくれる方。TOKIO TOKYOは4年目になって、後者の方が増えてくれたように感じているんです。だからこそ、TOKIO TOKYOのファンの方にさらに好きになってもらえるような『BONE WEEK WONDER‘24』にしたいです。

――今のお話はS.A.R.や小林私、CLAN QUEENをはじめ、これまでTOKIO TOKYOにご出演いただいたアーティストの方が多くラインナップしていることと関わっていると思いました。

そうですね。去年は「もっと外の人に知ってもらいたい」という意識が強かったから、それがブッキングにも表れていると改めて思いますし、今年は無意識的に普段遊びに来てくれる人たちへの思いが滲み出たイベントになっているかな。

――『BONE WEEK WONDER』は今後も毎年開催していくと思いますが、イベントの目標や将来像を教えてください。

TOKIO TOKYO以外の会場でも『BONE WEEK WONDER』をやりたいです。せっかく夏にやるからには青空の下でやってみたいと思いますし、規模を拡大していくことでTOKIO TOKYOのブランド価値も高まると思っていて。あとは、より若いアーティストの方に出演してもらう機会を増やすことで、色々な規模やジャンルのアーティストが交わる日を作っていきたいですね。

取材・文=横堀つばさ

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